素敵なローソファーが欲しいと思ったとき、どんな基準でソファーを選ぶでしょうか?サイズ、色、素材、価格・・・。どれももちろん重要ですが、やはりソファーは座るためのものですから、「座り心地」が最も大切なポイントになるでしょう。けれども、例えばインターネットで購入しようと考えている方は、実際に座り心地を試してみることはできません。また、店舗で購入する場合にも、耐久性に疑問を持つ方もいるでしょう。そんな時は、そのソファーのクッション材にどんな素材が使われているかを知っていると、とても役に立つと思います。 ソファーの座面には、座った時の衝撃を和らげるための衝撃吸収材が使われていますが、その種類はソファーによってさまざまです。主に使われているものは、綿やウレタンフォーム、ウェービングフォーム、スプリングなどでしょうか。一種類だけではなく、複数を組み合わせたものもあります。また、例えばウレタンと一口に言っても、密度が高くて弾力のあるものから、安価なものまでさまざまです。しかし一般的には、綿やウレタンだけを使用しているものよりは、スプリングが使われているものの方が、座り心地や耐久性において優れているようです。
ソファーに使われているスプリングにもいろいろな種類がありますが、その中で波型スプリングというものがあります。これはSスプリングやSバネとも呼ばれていて、名前の通りアルファベットのSの形をしたバネを横に連結したものが、ソファーのクッション材として使われています。縦巻きのバネが並んでいるコイルスプリングなどと比べると耐久性はやや劣りますが、クッション材との組み合わせで耐久性やクッション性を高めることもできます。また、スプリングの中では価格が比較的安価なのもうれしいポイントです。 そして波型スプリングのソファーは、しなやかで優しい座り心地が、他のスプリングにはない特長です。コイルスプリングを使っているソファーでは、どうしても弾力性が強いため、しっかりとした座り心地になってしまいます。ローソファーのように家でゆったりとくつろぐためのソファーであれば、やわらかな座り心地のものの方がふさわしいかもしれません。また、波型スプリングはその形状から、座面を薄くすることができますので、デザインの幅も広がります。ソファーを選ぶときには、デザインや価格と合わせて、ぜひ衝撃吸収材もチェックして、ローソファーを選ぶ基準にしてみてください。